5月の「EnjoyBikeの日」に登場した。HONDA CRF1000L AfricaTwin
この車両はデュアル・クラッチ・トランスミッション仕様。
走行モードには、シフトアップ/ダウンを自動的に行う「ATモード」、任意に変速できる「MTモード」を設定され。ATモードには、一般走行に適した「Dモード」とスポーティーな走行に適した「Sモード」を選択することができる。
1000ccのオフロードモデルと聞くと足つき性に不安を覚えるが車重のバランスがよくとても軽く感じられ、足の半分ほどしか地面に付かなくても、安心していられる。
アクセルの付近にあるセレクターで「D」を選びあとはゆっくりアクセルをひねるだけでスルスルと進み出す。クラッチレバーは存在しないしシフトレバーもない。唐突にクラッチがつながるような乱暴さもなく、上品に走り出す為、スタートに気を使うことはない。
走り出すと、シフトアップ、ダウンを勝手に行ってくれるワケだが、いつの間にかアップダウンが済んでいるというものではなく乗るものに、その行為は伝わってきて、誰かがシフト操作をやってくれているような感覚。スクーターのような無段階の加速感ではなく、タコメーターの上がり下がりとスピードの伸びがシンクロしている感じは残されている。
減速すれば、アクセルをブリッピングし、シフトダウンを行う。そのクラッチのつながりも衝撃は極めて少なくベテランライダーが、気遣いながら減速しているかのようだった。
このバイクを手に入れたなら、きっと遠くへ出かけたくなる。「旅バイク」である。
ひとたび跨がれば気分は「パリダカ」