神山宗一郎が考えるバイクライフ
バイクは人と人とを繋げる
-ショップの近況を。
神山 今年4月の熊本地震で被害を受け、直後2カ月間は苦心しました。しかし、社員一丸となり、昨年に近づくまで挽回することができました。今後も継続した人材育成に力を入れながら、働く環境の改善を図り、会社の質の向上に努め、お客様への満足度も高めていきたいと思っています。
熊本地震もあり、夏にはハーレーダビットソンジャパンの社長も熊本を訪れ、復興支援チャリティイベント「Wings Over Kumamoto」が開催されました。多くの寄付金も集まり、全国から元気を頂き、嬉しく思いました。
-おすすめのバイクは。
神山 「ロードグライド スペシャル」です。今年8月に発表された新型エンジン「Milwaukee-Eight® 107(ミルウォーキーエイト)」を搭載しています。排気量は1745㏄。ツーリングモデルの魅力は、見た目と違って乗ってみると軽快に乗れるところ。最近は多くなった高速道路を使って長距離をツーリングされる方々にもおすすめです。サウンドシステムがUSBケーブルに接続でき、スマートフォンのカーナビ機能やオーディオシステムを利用でき、楽しみながらツーリングができます。また、カウリングがハンドルマウントではなく、フレームマウントしているので、ハンドリングに風の影響がないなど、これまで以上に高速走行が安定しています。さらに、デュアルLEDライトが搭載されているので、対向車からのも分かりやすく安全性も向上していると言えます。
-ハーレーの魅力とは。
神山 車体のカッコよさ、乗りやすさ、満足感などもありますが、良く聞くのが、「繋がり」という言葉です。これはどういうことかと言いますと、ハーレーに乗っているというだけで友達が増えます。ハーレーでちょっとツーリングに出掛けてバイクを停め、休憩していると、その横に見知らぬハーレーが寄ってきて、バイクの話しで盛り上がり、時には次のツーリングの約束をすることもあります。ハーレーを通じて友達の輪が広がるということがしばしばあるんですよ。
やっぱり、40代、50代までは仕事の繋がりが多かった交友関係が、ハーレーに乗ったことで新しい繋がりが生まれ、友達の輪が広がったり、仕事でたまたま出会った人がハーレーでも繋がり、仕事にも繋がったりなど、人と人との繋がりが無限に広がる楽しさを経験することができます。
僕たちが若かった10代、20代の頃は、大型二輪に乗っている人同士が道路ですれ違うと必ずと言っていいほど挨拶代わりに「ピースサイン」を交わすライダーならではの習慣があって、それに強い憧れを感じていたことを覚えています。こうしたライダーの習慣に憧れてバイクに乗っていた人たちが、ちょうど今、リターンライダーとして戻ってきていることもありますが、特にハーレーに乗っている人たちの間では、ピースサインを交わしたり、手を挙げてすれ違うといった昔ながらのライダーの習慣がまだ根強く残っています。そんな点もハーレーの魅力だと感じています。
-おすすめ、思い出に残るツーリングスポットは。
神山 全国の色々なところを走ったんですが、やっぱり地元の阿蘇のツーリングが一番おすすめですね。これは毎回走る度に思い知らされます。阿蘇のあらゆる道を縦横無尽に走り回っているお客様がいて、よくツーリングをご一緒させて頂くんですが、その度に阿蘇って本当に素晴らしいなと感じさせられます。ミルクロードや大観峰を走ったり、阿蘇から大分方面に抜けたり、あちこち素晴らしい道を走り回って、時には炭酸温泉に浸かってのんびりしてみるのも楽しいものです。
それと、海外でハーレーを現地レンタルして、アメリカンツーリングを楽しんできたことも忘れられない思い出です。昨年6月にお客様8人と一緒に、ラスベガスをスタートし、グランドキャニオンやルート66など約1500kmを5日間掛けて走りました。日本とまったく違う気候のアメリカ大陸でハーレーに乗って駆け抜ける爽快感は印象に残っていますね。そして、1日300kmほど走って夕方早目に宿に入り、仲間たちとお酒を酌み交わしながらアメリカンフードをつまみ、バイクや色んな話で盛り上がる楽しさは思い出深く感じます。
-バイクとの出会いは。
神山 最初にバイクに乗ったのは、ヤマハRX50という50ccのアメリカンでした。実は正直言って学生の頃は初めあまりバイクには興味はなかったんですよ(笑)。ですが僕たちが若い学生時代は、高校生で50cc、16、17歳で普通二輪の中型免許を取って400㏄で走り回ることが、若者のカッコよさだったように思います。それで僕も家がバイク店だったので先代にスクーターに乗りたいと相談したら、スクーターは駄目だと言われ、だけどギア付きだったら買ってやると言われ、ヤマハのRX50に乗り始めたんです。これがバイクとの出会いでした。50ccのアメリカンなんて、今では珍しいでしょう。だけどその頃から、何となくハーレーは知っていて、どこかアメリカンに憧れていたんですね。そしてそれに乗り始めたら、ギア付きのバイクで走り回るのが楽しくなったんです。
その延長線で、中型二輪の免許を内緒で取って、色々なバイクに次々に乗り、家業を継ごうと考えるようになって、整備士として勉強しました。その後に京都でハーレーのディーラーさんで修行を積んで、その時に初めて借金してハーレーを購入しました。カスタムを楽しんだり、ツーリングを楽しんだりしていました。
-カスタムの魅力とは。
神山 ハーレーの場合は純正のアクセサリーパーツだけでも限りなく広がるカスタムパーツがあります。どんな方でもどんな高級車やバイクに乗っているとちょっと飽きてきたり、他に目移りしてしまう時期ってあるとおもんですよ。そこで乗り換えるということも一つかもしれませんが、ハーレーでは、グリップを1つ変えてみたり、ライトを違うものにしたりなど自分だけのバイクにカスタマイズして乗ることで、また新しいバイクを買ったような新鮮な感覚を味わうことができるんです。それがカスタムの魅力でしょうか。
-バイクに乗る時のこだわりは。
神山 もちろん安全性もありますが、ハーレーではカッコよさというのもありますから、バイクに乗った時もカッコよく、降りた時でもカッコよく、という気持ちは常に持つようにしていますね。機能性もデザイン性も兼ね備えたハーレーの革ジャンなども上手く着こなしていくようにしています。ヘルメットも深く耳までかぶる安全性を考えたスタイルをカッコよく使用するようにしています。
-人生においてバイクとは。
神山 お客様がよく仕事をリタイアした後に、家族や友達と一緒にバイクで日本一周やアメリカンライドなど大型バイクで人生を楽しんでいる話をよく聞きます。僕もリタイアした後は、やはり仕事とは切り離して、プライベートで日本や色んな国々を走り回ることがバイクライフにおける夢です。
僕にとってバイクとは、皆さんとの交流、人と人とを繋げる一つの手段です。つまり、人との繋がりを広げてもらった大切なものだと言えます。
-ありがとうございました。
「くまもと経済」は書店・コンビニで発売中
バイクは人と人とを繋げる
-ショップの近況を。
神山 今年4月の熊本地震で被害を受け、直後2カ月間は苦心しました。しかし、社員一丸となり、昨年に近づくまで挽回することができました。今後も継続した人材育成に力を入れながら、働く環境の改善を図り、会社の質の向上に努め、お客様への満足度も高めていきたいと思っています。
熊本地震もあり、夏にはハーレーダビットソンジャパンの社長も熊本を訪れ、復興支援チャリティイベント「Wings Over Kumamoto」が開催されました。多くの寄付金も集まり、全国から元気を頂き、嬉しく思いました。
-おすすめのバイクは。
神山 「ロードグライド スペシャル」です。今年8月に発表された新型エンジン「Milwaukee-Eight® 107(ミルウォーキーエイト)」を搭載しています。排気量は1745㏄。ツーリングモデルの魅力は、見た目と違って乗ってみると軽快に乗れるところ。最近は多くなった高速道路を使って長距離をツーリングされる方々にもおすすめです。サウンドシステムがUSBケーブルに接続でき、スマートフォンのカーナビ機能やオーディオシステムを利用でき、楽しみながらツーリングができます。また、カウリングがハンドルマウントではなく、フレームマウントしているので、ハンドリングに風の影響がないなど、これまで以上に高速走行が安定しています。さらに、デュアルLEDライトが搭載されているので、対向車からのも分かりやすく安全性も向上していると言えます。
-ハーレーの魅力とは。
神山 車体のカッコよさ、乗りやすさ、満足感などもありますが、良く聞くのが、「繋がり」という言葉です。これはどういうことかと言いますと、ハーレーに乗っているというだけで友達が増えます。ハーレーでちょっとツーリングに出掛けてバイクを停め、休憩していると、その横に見知らぬハーレーが寄ってきて、バイクの話しで盛り上がり、時には次のツーリングの約束をすることもあります。ハーレーを通じて友達の輪が広がるということがしばしばあるんですよ。
やっぱり、40代、50代までは仕事の繋がりが多かった交友関係が、ハーレーに乗ったことで新しい繋がりが生まれ、友達の輪が広がったり、仕事でたまたま出会った人がハーレーでも繋がり、仕事にも繋がったりなど、人と人との繋がりが無限に広がる楽しさを経験することができます。
僕たちが若かった10代、20代の頃は、大型二輪に乗っている人同士が道路ですれ違うと必ずと言っていいほど挨拶代わりに「ピースサイン」を交わすライダーならではの習慣があって、それに強い憧れを感じていたことを覚えています。こうしたライダーの習慣に憧れてバイクに乗っていた人たちが、ちょうど今、リターンライダーとして戻ってきていることもありますが、特にハーレーに乗っている人たちの間では、ピースサインを交わしたり、手を挙げてすれ違うといった昔ながらのライダーの習慣がまだ根強く残っています。そんな点もハーレーの魅力だと感じています。
-おすすめ、思い出に残るツーリングスポットは。
神山 全国の色々なところを走ったんですが、やっぱり地元の阿蘇のツーリングが一番おすすめですね。これは毎回走る度に思い知らされます。阿蘇のあらゆる道を縦横無尽に走り回っているお客様がいて、よくツーリングをご一緒させて頂くんですが、その度に阿蘇って本当に素晴らしいなと感じさせられます。ミルクロードや大観峰を走ったり、阿蘇から大分方面に抜けたり、あちこち素晴らしい道を走り回って、時には炭酸温泉に浸かってのんびりしてみるのも楽しいものです。
それと、海外でハーレーを現地レンタルして、アメリカンツーリングを楽しんできたことも忘れられない思い出です。昨年6月にお客様8人と一緒に、ラスベガスをスタートし、グランドキャニオンやルート66など約1500kmを5日間掛けて走りました。日本とまったく違う気候のアメリカ大陸でハーレーに乗って駆け抜ける爽快感は印象に残っていますね。そして、1日300kmほど走って夕方早目に宿に入り、仲間たちとお酒を酌み交わしながらアメリカンフードをつまみ、バイクや色んな話で盛り上がる楽しさは思い出深く感じます。
-バイクとの出会いは。
神山 最初にバイクに乗ったのは、ヤマハRX50という50ccのアメリカンでした。実は正直言って学生の頃は初めあまりバイクには興味はなかったんですよ(笑)。ですが僕たちが若い学生時代は、高校生で50cc、16、17歳で普通二輪の中型免許を取って400㏄で走り回ることが、若者のカッコよさだったように思います。それで僕も家がバイク店だったので先代にスクーターに乗りたいと相談したら、スクーターは駄目だと言われ、だけどギア付きだったら買ってやると言われ、ヤマハのRX50に乗り始めたんです。これがバイクとの出会いでした。50ccのアメリカンなんて、今では珍しいでしょう。だけどその頃から、何となくハーレーは知っていて、どこかアメリカンに憧れていたんですね。そしてそれに乗り始めたら、ギア付きのバイクで走り回るのが楽しくなったんです。
その延長線で、中型二輪の免許を内緒で取って、色々なバイクに次々に乗り、家業を継ごうと考えるようになって、整備士として勉強しました。その後に京都でハーレーのディーラーさんで修行を積んで、その時に初めて借金してハーレーを購入しました。カスタムを楽しんだり、ツーリングを楽しんだりしていました。
-カスタムの魅力とは。
神山 ハーレーの場合は純正のアクセサリーパーツだけでも限りなく広がるカスタムパーツがあります。どんな方でもどんな高級車やバイクに乗っているとちょっと飽きてきたり、他に目移りしてしまう時期ってあるとおもんですよ。そこで乗り換えるということも一つかもしれませんが、ハーレーでは、グリップを1つ変えてみたり、ライトを違うものにしたりなど自分だけのバイクにカスタマイズして乗ることで、また新しいバイクを買ったような新鮮な感覚を味わうことができるんです。それがカスタムの魅力でしょうか。
-バイクに乗る時のこだわりは。
神山 もちろん安全性もありますが、ハーレーではカッコよさというのもありますから、バイクに乗った時もカッコよく、降りた時でもカッコよく、という気持ちは常に持つようにしていますね。機能性もデザイン性も兼ね備えたハーレーの革ジャンなども上手く着こなしていくようにしています。ヘルメットも深く耳までかぶる安全性を考えたスタイルをカッコよく使用するようにしています。
-人生においてバイクとは。
神山 お客様がよく仕事をリタイアした後に、家族や友達と一緒にバイクで日本一周やアメリカンライドなど大型バイクで人生を楽しんでいる話をよく聞きます。僕もリタイアした後は、やはり仕事とは切り離して、プライベートで日本や色んな国々を走り回ることがバイクライフにおける夢です。
僕にとってバイクとは、皆さんとの交流、人と人とを繋げる一つの手段です。つまり、人との繋がりを広げてもらった大切なものだと言えます。
-ありがとうございました。
「くまもと経済」は書店・コンビニで発売中