クラシックバイクそれもイギリスのバイクに魅了された青木さんに「トラヴィス・サイクルズ」でインタビュー。
青木さんのバイクライフの始まりは、20代前半に見た映画「汚れた英雄」映画を見た2ヶ月後にはカワサキ GPZ400Rに乗っていた。
大観峰までの道がまだ未舗装だった頃、それに至るワインディングを週末ごとに訪れていた。世は空前のオートバイブーム。Takaiのフルオーダーツナギに身を包み、コーナーを攻めていた。
あるとき、「パリダカ」を目にし、そこでオフロードへ興味が移る。
林道を走るようになり、四国にある日本一の距離があると言われる「剣山林道」も走った。
その後、結婚、そして子供が出来、バイクから離れる時期へ。
若いときから革製品に興味があり自分でメンテナンスを施していた。スティーブ・マックイーンの「大脱走」は革製品にのめり込む原点だった。
40歳を機に雑誌編集の仕事を辞め「レザー用メンテナンスオイル」の会社「CAPT.STYLE」を設立。
こだわりの革ジャン、ブーツ、革製品に使ってもらえるこだわりのレザーオイル「マスタングペースト」を開発・製品化。
現在では全国に400件を超える取引先がある。
商談で訪れる先にあるこだわりの革製品のそばには必ずと言っていいほどバイクがいた。
「会社が軌道に乗ったらまたバイクに乗ろう。」「バイクに乗らなければユーザーの気持ちがわからない」
そんな思いからバイクへの思いがまた湧き上がってきた。
バイク選びに決定的影響を与えたのは、やはりここでも映画。ブラッド・ピットの「ベンジャミン・バトン」その中で登場するクラッシックバイクに目を奪われる。
それが古いトライアンフだということがわかると、取引先でもあった静岡のレザーウェアのショップに話した。すると熊本に古い英国車を専門にレストアするショップがあると紹介される。
「灯台下暗し」偶然にも近くに理想のバイクがあるかもしれない。
紹介された「トラヴィス・サイクルズ」を訪ねるとすべての疑問・質問に答えてくれた。
ここなら間違いないと確信する。
レストアベースとなる車両をオーナーと店主の栗崎さんとコツコツ再生していくのが「トラビス・サイクルズ」のスタイルだが、偶然にも仕上がったトライアンフ6T サンダーバードがあった。
この6Tサンダーバードとともに青木さんのバイクライフ第2章がスタートする。
しかし、取得していたバイクの免許は中型(現在の普通自動二輪)トライアンフに乗るためには、大型免許が必要になる。
すぐに寺原自動車学校に入校。
大型自動二輪教習を受け始める。
とにかく早く免許が欲しいことを伝えると、寺原はそれに応えてくれた。
結果的に、入校から、卒業するまでにかかったのは10日間だった。
青木さんの免許への思いが、インスラクターやスタッフを動かし、この早さでの卒業へ至った。
晴れて大型免許を取得、6Tサンダーバードで、北海道ツーリングも行く程。56年前の車両でも長距離ツーリングできることを証明する形になった。
さて、「べンジャミン・バトン」に登場したバイクに乗りたいという計画は、トラビス・サイクルズのレストレーションスクールで5Tスピードツインを製作。夢を達成することになった。
いまでは2台の愛車が手元にある青木さん、次のプロジェクトが現在進行中。
今度はトライアンフではなく、ノートンのドミネーター650SS(スピードスペシャル)が海を渡ってやってくるのを待っている。
青木さんの行きつけのショップ
「TRAVISCYCLES」トラヴィス・サイクルズ
〒 860-0826
熊本県熊本市南区平田1−8−9
TEL/FAX 096-284-196
E-mail traviscycles@tulip.ocn.ne.jp