
熊本地震が発生し1ヶ月が過ぎた南阿蘇を訪れた。
俵山バイパスはトンネルや橋、道路に被害が及んだため通行止めとなっている。
俵山展望所に登る旧道もこの記事を書いている現時点では通行できるとは聞いていない。
よって、今回はグリーンロード(ケニーロード)を通って久木野へ。
この道は通行できるとあって、資材を積んだ車や、復興工事関連業者と思われる車が多く、ここ数年では見ないほどの交通量だった。
だが完全に停車するほどの渋滞ではなくそれなりの流れで走行できた。

グリーンロード(ケニーロード)の久木野側の展望所からは、阿蘇五岳と外輪山を見渡せるのだが、おそらくこれまでは、緑色の木々があったであろう斜面には文字通り「傷跡」のように茶色い土砂崩れのあとが散見できた。
なかでも目立つのは阿蘇大橋がかつてあった場所。
かなり離れているここからもその凄まじさが伝わる。

「あそ望の郷 くぎの」は、平日の午前中ということもあって、駐車場には空きスペースも目立つ。
しかし、各店舗は元気に営業中。芝生広場の芝生も青さが際立っていた。

手のひらよりも大きいサイズのハンバーガー。あか牛を使った贅沢なハンバーガー。
「AKV」はなんの略か?「赤ベコ」?
あか牛のパテのクオリティーは言うに及ばずだが、脇を固めるフレッシュな野菜たち。アラフォー成人男子の食欲を満たすボリューム。

あそ望の郷 くぎのをあとにして、向かったのは「阿蘇ライダースベース」
バイク乗りだったら、一度立ち寄って欲しいスポット。
一休みなり、巨大モニュメントで記念撮影なり、バイクのちょっとしたメンテなり、思い思いに過ごして欲しい。


阿蘇ライダースベースの道向かいにあるのが、「ストロング・ボス・サルーン」
外観も室内もここが日本かと見紛う場所。
この日は支援物資が置いてあったり、救援ボランティアの人々が食事を摂っていたりした。

ハンバーグのトマトソース仕立て。
ハンバーガーといった雰囲気にドンピシャのメニューも多数ラインナップしているが、「米が食いたい」という人向けのメニューもバッチリ揃っている。

食欲を満たした後は、月回り公園へ。
絶好の記念写真ポイントは変わらず魅力的だったが、根子岳の一部が崩れたとの情報も。
それでも変わらずライダーは、この青空とワインディングを求めこれからも阿蘇へ向かう。
お気に入りのルートとお気に入りの目的地を目指して走る。
阿蘇が元気になるには、我々バイク乗りが楽しく走り回り、飲んで食って、浸かって泊まって、この場所を堪能し、全国、全世界にこの場所の良さを発信し続ける必要がある。
バイクに乗ったあなたが来るのを阿蘇は待っている。