
山野和明が考えるバイクライフ
大自然を五感で味わう楽しさ
-ショップの近況を。
山野 年間約1400~1500台のバイクを販売する中で、バイクを売るだけではなく、アフターサービスを創業以来ずっと大切にしてきました。定期的なメンテナンスや困った時のサポートなど、常に「アフターサービスNo.1」の想いを胸にお客様との信頼関係を築きながら仕事に取り組んでいます。そこで必要なのが、やはり優秀なスタッフだと思っています。今後も人材の育成に力を入れていきたいですね。
-おすすめのバイクは。
山野 「YAMAHA XSR900」です。なかでもヤマハ発動機創業60周年記念カラーのデザインモデルはおすすめです。ゴールドのフロントフォークアウターチューブやタンクサイドカバーのスピードブロックは高いデザイン性と歴史を感じさせてくれます。伝統的な曲線美を備えつつ、MT-09搭載・3気筒エンジンをベースに卓越したパワフルな走りが味わえます。まさにハイテクとレトロの魅力を融合した一台といえます。
-バイク選びの楽しさって何でしょうね。
山野 好きなバイクは人それぞれに様々です。色々な好みがあって良いと思います。私自身はワンランク上のバイクを無理して操ろうとするよりも、自分で自由に操れる自分に合ったバイクを好んで乗っています。つまり、自分のバイクを操る力量やセンスに合ったバイクを選ぶことが大切だと感じますね。個人的にはやはり、メリハリのあるバイクが好きです。昔から色々なタイプや大きさのバイクに乗ってきましたが、どんなバイクもそれぞれの良さや楽しさがあります。色んなバイクに乗ってきました。
-バイクとの出会いは。
山野 バイクに初めて乗ったのは16歳の頃でした。50ccでギア付きのホンダCB50だったかな。あとは、ホンダCL360にも乗り回していました。CL360は、当時ホンダの自動車に積まれていたN360(空冷エンジン)をそのままバイクに搭載したような感じで、スクランブラータイプの右マフラー2本のバイクでしたね。大型バイクではホンダのGL1800にも乗ってましたよ。
-バイクの魅力とは。
山野 そうですね、沢山あります。車では、会話が生まれないんですが、大観峰とかへバイクで行くと会話と出会いが生まれるんですよ。例えば、まずナンバーを見て「どちらからですか?」から始まって、「へ~、東京から・・・」とかいうふうに続いて、バイクの特徴や価格、特長などの色々会話が弾んでいくんですよ。バイクで来ていないおじさんからも「昔、同じバイク型のバイクに乗ってたんですよ」とかいうふうに声を掛けられることもしばしばあるんです。そんな同じ趣味同士の人が多いんですね。震災の後も全国のバイク友達から心配の電話がかかってきました。
-バイクの楽しみ方やおすすめのルートは。
山野 オフロードバイクで山道を走り抜けるのが好きですね。美里町の砥用付近から内大臣大橋を通って椎葉村に抜ける道はよく行っていましたね。けっこう標高が高いので、登るにつれ季節が変わるように景色が変わり、何とも言えません。冬の寒い時期には霧氷が一面に広がっていて、美しい景色を見ることができるんですよ。
また、アウトドア用の小さなコンロを持って行き、山水を沸かして飲むコーヒーの味は格別です。春にはわらびや山菜を採ったり、川で魚を探したりして楽しみます。おにぎりも持参して澄んだ空気と景色を眺めながら自然の中で食べるのは、たまらなく贅沢な時間だと思います。思います。やはり走る感動は楽しいものです。
-バイクに乗る時のこだわりは。
オフロードの時代が長かったこともあり、やはり、怪我をしないことが一番です。わだちや凸凹した道を駆け抜けるオフロードだと、やはり怪我には注意が必要です。常にプロテクターや専用の硬いブーツなど完全装備でバイクに乗ります。プロテクターを付けているだけで、安心感があり、心の余裕も生まれ、一層バイクを楽しむことができます。
-人生においてバイクとは。
山野 バイクとは、風を切って走り、その土地の空気や匂い、寒さ暑さなど、四季折々の大自然を五感と体全体で味わい、人生に楽しさと感動を与えてくれる乗り物だと思います。
-ありがとうございました。
「くまもと経済」は書店で発売中

長男の山野宏専務と長女の彰子さんと一緒に笑顔を見せる山野和明社長。スタッフ数は全部で約20人。

バイクショップR
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